基本コンセプト
Ploneとは何ですか?
Ploneは、Webサイトを構築するためのCMS(コンテンツ管理システム)です。Ploneを使用すると普通の人でも外部の技術者の助けを借りずに、コンテンツを提供することができます。PloneはそのままWebサーバとして運用することもでき、他に特別なソフトをインストールする必要はありません。たくさんの種類の情報を発行することができるので コンテンツ という言葉は様々なものを指します。例えば次のような種類の情報を管理することが可能です。
Plone Webサイトではテキスト、写真や画像といった多様なデータを含むことができます。またこれらのデータは、PloneにアップロードしたりPlone上で制作されたドキュメント、ニュース、イベント情報、ビデオ、音声などのフォーマットとして扱うことができます。こうしたコンテンツはローカルの自分のコンピュータからアップロードできます。Plone上にはコンテンツの入れ物としてあるいはサイトナビゲーション構造として フォルダ を新たにつくることができます。
君が蝶が好きなら
例として蝶に関する情報を加えてみましょう。まず[Butterfiles]というフォルダを作成し、その中にWebページとなるテキストを追加します。
さらに、いくつかの蝶の写真をフォルダに追加します。
フォルダにサブフォルダを含むいろいろな種類のコンテンツを加えることができます。[Butterfiles]フォルダにいくつかのレポートやビデオを追加すると、コンテンツはこのように整理することができます。[Butterfiles]フォルダの中に2つのサブフォルダがあります。
裏側ではどんな処理が行われているのか
どうして全てが機能するのか不思議だと思います。Plone Webサイトは、WebサーバにインストールされたPloneソフトウェア上に存在しています。Webサーバにはどこかに、通常その用途専用のコンピュータが格納されたラックの中にあります。
この図は、高速インターネット網に接続した、個々のサーバに接続したケーブルを示しています。こうしたコンピューターの一台にインストールされたソフトウェアとデータベースが、あなたのPloneサイトとなっているわけです。
どうやってPloneを操作しているのか、この図をもっと単純にしてみます。
Firefox, Safari, Internet Explorer などのWebブラウザを使って、Ploneサイトを閲覧したり編集したりすると、その変更がPloneがデータベースに保存されます。
例えば、あなたの蝶についてのPloneサイトが mysite.com にあったとします。ブラウザに http://www.mysite.com と入力してエンターキーを押すと、以下の一連のイベントが生じて、あなたのがmysite.comのWebサーバに問い合わせを行ないます。
Ploneからは応答が返されます。
Ploneはmysite.comの情報として保存されている自身のデータベースの中を探します。そしてWebページをHTMLとしてあなたのブラウザに返します。HTMLはどのようにWebブラウザに表示されるかを記述したコンピュータ用の言語です。HTMLにはテキストや画像、フォント、背景色などのすべての情報を含んでいます。 HTMLの詳細を学習するためのいろいろな情報がオンライン上にありますが、Ploneを使うメリットの一つはそうしたHTMLの(多くを)知る必要がないということです。Ploneや他の同種のWebソフトウェアを使うことで、新たにコンピュータ言語を覚えるのではなく、蝶に関する原稿や画像といったコンテンツに集中できることになります。
概要の説明に戻ります。ブラウザがHTMLを「レンダリング(翻訳)」するので、Webページとなって見ることができるわけです。
蝶に関するページを閲覧できるように、変更箇所を選んだり加えたりできます。また写真やドキュメントをいつでもアップロードできます。
編集した後に「保存」をクリックすると、あなたのサイトにアクセスしている利用者に即座に新しいバージョンのWebページが表示されるようになります。