共有を通しての共同作業
例1: 自分のフォルダに他のユーザがコンテンツを追加できるようにする
この例では、Jane Smytheが自らのPloneサイトにアクセスするすべての権限を持っています。彼女はサイトのどこにでもコンテンツを追加、編集、削除そして公開することができます。彼女は「資料」フォルダを作成し「企画概要」を 1ページ追加しました。彼女はまだフォルダもドキュメントも公開していません。このPloneサイトのデフォルトワークフローは変更されていません。
彼女は同僚のGeorge Shrubbに「資料」フォルダへコンテンツを追加させたいと思っています。彼は既存のコンテンツの編集権限がありますが、彼女は彼にコンテンツを追加し始めることができるようにする必要があります。Janeと一緒に流れを見る前に、GeorgeがこのPloneサイトにログインしたときにできることをチェックしましょう。
今のところJaneが「資料」フォルダを作成して非公開の状態にあるので、Georgeは資料フォルダを見ることさえできない点に注目してください。全てのデフォルトの権限は決められた通りの動作をしています。
JaneはGeorgeに「資料」フォルダにコンテンツを追加するのに必要な権限を与えます。
Janeは「資料」フォルダに行き、共有タブをクリックします。
最初に気づくのはJaneはこのフォルダを利用可能な権限を既に持っていることです。これらの権限はグリーンのチェックマークが示す通りこのサイトの上位から実際に与えられていました。
利用可能な権限を注意深く見てください。以下の通りです。
- 追加可能 - この権限の時の意味は、ある特定のユーザーまたはユーザーのグループが新しいコンテンツアイテムを追加することができることを意味します。そして、そのユーザーがコンテンツアイテムの作成者でもあるので、自由に編集することができます。
- 編集可能 - フォルダにこの権限が与えられているとき、ユーザーはフォルダの編集(タイトルと説明)だけはできませんが、フォルダ内のアイテムはどれでも編集ができます。しかしながらユーザーはどのコンテンツも削除は許可されていません。ページにこの権限が与えられているとき、ユーザーはフォルダ内でそのページと他のアイテムの編集だけが可能となります。
- 閲覧可能 - この権限はユーザーがコンテンツを見ることはできるが、いかなる変更もできないフォルダやその他の項目に使用します。
- レビュー可能 - この権限が与えられている時、ユーザーは作成されたコンテンツを公開できます。
Note
この権限はデフォルトワークフローの権限で上書きされます。例えば、もし非公開ページの閲覧権限を持つユーザーなら非公開でもページを見ることができます。**
この例ではJaneはGeorgeに「資料」フォルダにコンテンツを追加することができる「追加可能」の権限を与えるでしょう。まず彼女は彼の名前を使って検索します。
Janeは「資料」フォルダにGeorgeのために特定の権限を追加できます。「追加可能」の権限を与え、保存をクリックします。
これで設定完了です。変更後、Georgeがどのようにサイトにアクセスできるか見てみましょう。
Note
Georgeはログアウトしてログインし直す必要はありません。Ploneサイトでは、ユーザーがコンテンツを操作する(リンクをクリックしたりする)度に権限のチェックが行われるため、常に最新のアクセス権限が適応されます。**
Georgeが(例えば)サイトのビューを更新するために「ホーム」タブをクリックすると「資料」フォルダがメニューに表示されます。
Georgeが「資料」タブをクリックすると、彼は「資料」フォルダの全てのコンテンツを見ることができ、さらにメニューに「新規追加」があることで今後フォルダにコンテンツを追加することができることがわかります。
GeorgeはJaneが既に作成しているコンテンツを見直したいと思い「企画概要」をクリックして見ます。
Georgeは既存の書類を見る事ができる一方、彼の限られた権限では、それを編集または状態を変更することは許可されまていません。ドキュメントを閲覧する以外に彼ができる唯一のことは自分専用のコピーを作ることです。
ここでGeorgeは「ウィジェットインストール」というページを追加しページコンテンツを作成します。保存が完了すると以下のようになります。
JaneはGeorgeの制作物を見てみます。「資料」タブをクリックすると、Georgeが本当にまだ作業中なのがわかります。詳細を見るために「ウィジットインストール」ページをクリックします。
JaneはGeorgeが作成したページにフルにアクセスする権限を持っていることに注意してください。彼女はカット・コピー・ペーストして編集できます。でも彼女は今このページで何かをする前にGeorgeがレビューのためにこのページを提出するのをまつことでしょう。
例2: 自分が作成したアイテムを他の人に編集してもらう
JaneとGeorgeの二人は「資料」フォルダに何ページも作る大変な仕事を持っています。 Janeは「資料」フォルダと何ページかを公開しました。
Janeは「資料」フォルダの全ての編集(しかし、公開しない)権限をGeorgeに引き渡すことにしました。そこで「資料」フォルダに戻り、共有タブをクリックします。
ここで彼女は「編集可能」のチェックボックスをチェックするだけで、Georgeは「資料」フォルダを含む「資料」フォルダ内の全てのコンテンツを編集できるようになります。Georgeが次にこのフォルダに訪れてJaneが作成したページの「企画概要」をクリックすると、以下の状態を見ることになります。
今やGeorgeは誰がいつ作成したコンテンツかに関わらず「資料」フォルダ内のどのアイテムも編集することができるようになりました。
そうこうしている間に、MollyがGeorgeの新しいチームメンバーに加わりました。GeorgeはMollyが「ウィジェットインストール」資料の更新を行えるようにします。「ウィッジインストール」の共有タブへ行き、そしてMollyをユーザー名ではなく名前で検索し、この資料の「編集可能」権限を与えます。
次に、Mollyが「資料」フォルダに行くと、彼女は編集を許可された2つの公開されたアイテムと非公開のアイテムを見ることになります。
実際、彼女が「ウィジェットインストール」資料をクリックすると、彼女はそれを編集することができます。
しかしながら、他の2つのアイテムを選択しても、彼女は編集を許可されていません。追加アクセスを持っていないからです。それら2つのアイテムは閲覧のみができます。何故ならそれらは公開されていてPloneのデフォルトワークフローが適応されている(誰もがそれを見る事ができるという意味)ためです。
この例に関する最後の注釈:もしこの「資料」フォルダは公開されていなかった、あるいはMollyが「資料」フォルダについて「閲覧可能」等のいくつかの他の権限を与えられていなかったなら、Mollyは編集するアクセス権が与えられていた資料に完全なURLでアクセスする必要があったでしょう。 Ploneにおいて権限は特定の対象に適応されるのです。