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World Plone Day 2010 Tokyo

2010年のWorld Plone Day Tokyoは、4月28日(水)の夜に開催されました。40名近い皆さんの参加をいただき、リリースが近いPlone4の話をはじめ、プロダクトの導入方法や様々な事例の紹介等、あっという間の2時間半でした。

以下は当日の配布資料の内容とその一部をビデオで収録したもので構成しています。

Alexander Limiからのメッセージ

Plone Foundation の創設メンバーでもあるAlexander Limiさんからのメッセージをビデオで紹介。

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世界のWPD〜台湾とつないで

同日に行われた台湾でのWPDについての情報交換。

スペシャル講演:Plone 4について

CMSコミュニケーションズ 代表 寺田学

オープンソースCMS Ploneの次期バージョンであるPlone 4は今年夏頃にリリースが見こまれています。このバージョンでは特別な設定の変更やプロダクトの追加をすることなく、日本語の検索ができるようになります。マルチバイト文字への対応ができるよう、日本のコミュニティがPlone 4開発の初期段階から開発に参加した成果です。さらに、次のような機能強化が図られています。テーマシステムの強化:デビューから8年慣れ親しんだデフォルトテーマがSunburstに変わります。グリッド方式によるデザイン定義ができます。WYSIWYGエディタの変更:多くのCMSで使われているTinyMCEが採用されました。パフォーマンスの向上:Python2.6の採用により、システムパフォーマンスの大幅な向上が図られました。また、ストレージシステムの強化(BLOB対応)により、大容量ファイルコンテンツのパフォーマンスが向上しました。これらについてプレビューします。


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世界のWPD〜ニュージーランドとつないで

ニュージーランドでのイベントの様子等をSkypeによるビデオチャットで紹介。

アドオンプロダクトの紹介(Plone 3対応版)

Plone Users Group Japan 鈴木たかのり

2009年2月7日 に buildout 形式が標準となった Plone 3.2 がリリースされてから一年ちょっとが経過しました。(現在の最新は 3.3.5) その間、Plone 3系に機能を追加するアドオンプロダクトはものすごい勢いで増えていっています。(PyPI で plone を検索してみてください) 今日はそのたくさんありすぎるアドオンプロダクトの中から、明日からすぐに使えるおすすめプロダクトを厳選して紹介します。また、自分でアドオンプロダクトを作るためのポイントなども合わせて説明します。


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事例紹介:Ploneによるメンズ・ファッション&カルチャー・デジタルマガジンを創刊

www.1twoone2.com - Roger Francis Clarke + Plone Users Group Japan 本多重夫

編集機能とワークフロー機能が充実しているPloneはデジタルマガジンのプラットホームとしても適しています。1twoone2.comのサイトがどのように企画・開発されたのか、そのプロセスと実際の運用についてテクニカルな開発サイドとクリエイティブディレクターの視点を交えてご紹介します。


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事例紹介:E-ディフェンスアーカイブ(ASEBI)の構築

防災科学技術研究所 兵庫耐震工学研究センター 酒井久伸 他

防災科学技術研究所では、世界最大の振動実験施設であるE-ディフェンスを使用し実物大構造物の破壊現象の解明など耐震工学分野で様々な実験を実施しています。実験で得られたデータは、一定の条件の下で、世の中に公開され、実験参画者だけでなくより広いコミュニティによる実験の多角的な検証や、新たな耐震評価手法の開発、シミュレーション技術の向上に利用することができます。一方で、公開されるデータ(実験観察のための映像データを含む)は、悪用の懸念があり利用目的を審査したうえでのアクセス可否判断が必要になります。そこで、コンテンツへのアクセス管理の容易なPloneをベースに、Archives of Shakingtable Experimentation dataBase and Information : ASEBIを構築しました。


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事例紹介:天文データアーカイブALMA Science Archive (ASA) PortalにPloneを採用

国立天文台 パンタ・ボーラ

ALMA(Atacama Large Milimeter/Submilimeter Array)はチリ・アタカマ砂漠に設置する電波望遠鏡で、北米、ヨーロッパと東アシア(日本、台湾)の国際協力プロジェクトです。2012年度に運用開始予定で、高度5000mのサイトに7m〜12mの合計64台アンテナの設置作業が進んでいる。観測されたデータを高度3000mのOperation Support Facilityのアーカイブに格納し、そのデータをアクセスするインターフェースとしてALMA Science Archive (ASA) Portalが開発中です。ALMAソフトウェア開発をリードしているヨーロッパ南天天文台はASA PortalにPloneを使うことを決めました。日本を含めて各地域のALMA地域センターでもローカルアーカイブにPloneを使用する方針です。

書籍紹介・プレゼントコーナーなど

Plone関連書籍の著者からのプレゼントや今回協力いただいたMozilla Japanからのグッズのプレゼントを実施。

謝辞:

昨年に続き会場をご提供いただいたJETROさん、グッズを提供いただいたMozilla Japanさんにお礼申し上げます。またビデオ撮影に協力いただいた間中さん、記録用の写真を撮られたretsuさん、ありがとうございます。

当日の写真はFlickrサイトでご覧になれます。

以上